アオシマ スナップキット意外と難しかった【トヨタ ハイメディック救急車】制作記

アオシマ文化教材社から発売されている接着剤も塗装も不要のカーモデル、スナップキット【トヨタ ハイメディック救急車】を組み立てました!

「楽プラ」の名称もある「スナップキット」は、32分の1スケールの車模型シリーズ。

部品点数がかなり抑えられている上に、複雑な塗装もシールによって再現されており、気軽に組み立てられるプラモデルです。

ただ今回は透明シールで仕上げる部分があり、私が組み立てたことのある「楽プラ」史上最も時間のかかったキットです。

ちょっと難しかったところ、組み立てに注意が必要なところなど、記事にまとめます。

組み立て

いつも通り、ランナーについたままの状態で部品を台所用中性洗剤で洗いました。プラスチックを成形するときに付着する離型剤を落とします。

洗ったら、タオルで拭いて一晩おいて完全に乾燥させました。

道具はいつも通りのニッパー、ピンセット、綿棒と爪楊枝です。

説明書とは順番が前後しますが、簡単な順にシャーシとホイールから組み立てました。

ホイールをタイヤに取り付け、軸をシャーシに通せば完成。

シールは4枚と少なめ。ハンドルを取り付ければあっという間にダッシュボードは完成。

運転席と、組み立てたらほぼ見えなくなる処置室(?)も楽プラならではで、バスタブのように引き起こせば、内装は完成です。

この時点でかなり大きいです。内装とシャーシの組み立てに要した時間はわずか16分。

続いて、ボディの赤いラインのシール貼り。透明シール貼りが何といっても一番難しいポイントです。

前部はシールの台紙を赤いラインの真ん中だけ切り取り、紋章を目印に貼り付けます。こうして位置を仮決め。位置が決まったら、台紙を外側に向かって剥がして貼っていきます。

前は位置決めをしやすかったので比較的簡単にできました。(写真撮り忘れました。)

続いて側面。このシールは横に長く、ずれやすいので慎重に位置決めをしました。

ドアの取っ手を目印にすると位置決めがしやすかったです。ちなみに、透明とはいえ、シールは光の加減により光沢の差が目立つことがあるので、赤いラインの下側の透明部分はカッターで切り取りました。

助手席のドア部分のラインを貼り終えてから、後ろに向かいます。

少し進んだらシール台紙を切り取り、また少し貼り進んだら、シール台紙を切り取り少しずつ貼っていきます。

6回くらいシール台紙を切り取り、慎重に貼って完成。

歪みもなく、上手に貼れました。助手席ドアの紋章も、紋章だけ切り取って貼り付けました。

ちなみに、透明シールは意外と傷がつきやすく、しっかり貼り付けようと綿棒で強く擦ったら傷がついてしまいました。摩擦には弱いので注意です。

だいぶ進んで参りました。

ここでプチ問題発生。運転席上部の赤色灯カバーをニッパーで雑に切り取ったら、切り取った跡が白く残ってしました。一番目立つ部分だけに、放っておくわけにもいきません。

偶然にも組み立ての数日前にXの投稿で、楽プラの透明パーツは油性マーカーの赤で塗るとブレーキランプが上手に再現できるという情報を得ていたので、試してみました。

すると…

じゃじゃん。全く目立たなくなりました。

ブレーキランプは透明クリアパーツに透明シールを貼って再現。

(上手くできてるなぁと思いましたが、これがのちに完成を阻む部品になるとは、知る由もありませんでした。)

ミラーはガンダムマーカーを塗って仕上げようと思っていたので、とりあえずこの日の作業はここまで。

ガンダムマーカーEXメッキシルバーを手に入れたら、完成させるつもりでとりあえずミラーなしで組み立て終了。

とりあえず完成!ミラーなくても結構かっこいい。それとやはり歴代の楽プラのなかで一番でかい。

作業時間はここまでで2時間49分でした。

ミラーを塗ったら完成!と思い、翌日見てみると…

テールランプの透明シールが浮いている

透明テープの粘着力の弱さと、まっすぐになろうとする反発力の強さによって、見事に浮いていました。

このままだと浮いたところにホコリが貼り付いてしまうので、急遽、0.1mm厚の極薄透明両面テープを買って、くっつけることにしました。

TERAOKA 透明材料用フィルム両面テープ 厚さ0.1mm×幅20mm×長さ20m

0.1mm厚がどのくらいかをお見せするために写真を撮ったのですが、薄すぎて分かりにくいです。

矢印の「店頭POPに」の部分に貼ってみたのですが、肉眼で見てもほとんどわからないくらい薄く、かつ透明度も高いです。あと粘着力も思ったよりありました。

どのくらいの幅が良いかわからなったので、1mm幅で貼ってみました。しかし、数時間で浮いてきてしまい、下の写真のような状態に…。

そこで次は3mm弱にしたらしっかりとくっつきました。

しかし今度は反対側がわずかに浮いてきましたが、これくらいならいいかと完成としました。

そしてガンダムマーカーEXメッキシルバーも買ってくることができたので、同時に作業しました。

ランナーを切り取って作った取っ手に両面テープでミラーを貼り付け、塗りました。マーカーを100円ショップで買ったパレットに移して、筆塗りで仕上げました。

そしていよいよ完成!両面テープ貼りとミラー塗装は1時間くらいかかったので、合計 約3時間50分で完成でした。楽プラにしては最も時間と手間のかかったキットでした。

トヨタ ハイメディック救急車 完成写真

トヨタ ハイメディック救急車。

ハイメディック救急車は輸出用のハイエーススーパーロングをベース車両として使用。

実車のサイズは全長5,600mm × 全幅1,895mm × 全高2,490mm。

普段間近で見ることはほとんどないので、分かりませんでしたが、全高もかなり高いですね。室内の高さも1,850mmを確保しているらしいので、自由な姿勢で処置が行えるのかなと思います。

2.7L 4気筒エンジンを積み、駆動方式は2WDと4WD。変速機は2020年モデルから6ATを搭載。

赤色警光灯にはLEDが使われているそうです。

車両重量は約2.8tだそうですが、タイヤサイズは195/80R15とかなり細かったので驚きました。スナップキットでもその細さがしっかり再現されています。

マーカーで塗装したミラーはシールに比べるとメッキ具合がやや劣りますが、シールのように縁にホコリがくっつくことがないので、気に入っています。気軽に飾って見られるのは嬉しいポイントです。

ホイールアーチに貼ったシールにどういう意味があるのか調べてみたら、オーバーフェンダーの役割を果たす部品とのこと。

横幅を広くすることでハンドルの切れ角を増やし、狭い住宅街でも取り回しのしやすさを高める工夫らしいです。

一分一秒を争うプロフェッショナルが使う道具ならではの工夫といえますね。

あとバンパー最下部のスリットはシールではなく、しっかり抜けてます。こんな細かい部品がちゃんと抜けててさらに強度も確保されているなんてすごいです。

最後に今まで組み立てたスナップキット3台と一緒に撮影。その大きさ、高さが際立ちます。

まとめ

今回はアオシマ文化教材社のスナップキットシリーズ【トヨタ ハイメディック救急車】の組み立ての様子をまとめました。

プラモデルの組み立てに慣れている私でも難しいところがありましたが、完成した時の喜びが一番大きいキットでもありました。

いざという時すぐに駆けつけ、負傷者や病人を救いにくる救急隊員を乗せる救急車。

私たちの平和な日常を支える存在と言える救急車ですが、じっくり眺めたり、その仕様を調べたりすることはなかなかない機会なので、勉強にもなりました。

さて、楽プラは今月から新作ラッシュなので、また新しいキットを組み立てたら記事にします!お楽しみに。