【英検®︎準1級ライティング】思考の無限ループ!原因別・英作文が書けるようになる練習方法

手には鉛筆。目の前には英検®︎準1級の英作文問題。…10分経っても、20分経っても、目の前には白紙の答案用紙…。

英作文を書く際、自分の意見に対してすぐに反対意見が思い浮かんでしまい、どちらの立場にもなれず全くペンが進まないことはありませんか?イライラしますよね。

私自身、レッスンで英検®︎準1級英作文対策をしていて、模範解答となる作文を書いていると、時々起こります。

そんなときに私がどのようにその思考のループから抜け出し、作文を仕上げているのか、2つの原因とその対処法をご紹介します。

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無限ループの原因・その1:英作文に必要な知識が足りない

原因の一つに英作文のTOPICに対する知識不足が挙げられます。

たとえば、宇宙開発についてのTOPICについて書く場合、天文や科学に興味がある人と、全く興味のない人とでは、書ける内容に大きな差があるでしょう。

宇宙開発にもともと興味のある人が、試験本番で運良く宇宙開発のTOPICが出題されればラッキーですが、ほとんどの場合、そんな幸運に恵まれることはないですよね。

ということで、どんなTOPICが出題されても、とりあえず120ワードの言葉を答案用紙に書けるようになるために、練習時には知識を蓄えておく必要があります。

その方法ですが、インターネットやAIを活用してそのTOPICについて学ぶと良いです。

対処法:TOPICについて日本語で調べる

英作文のトピックについてよく知らない場合、自分の意見を書きたくても書けません。そんな時は、ネットやAIを使ってその分野について調べます。

例えば、「日本政府は宇宙開発にもっとお金を投じるべきか」というテーマについて書く場合、 「宇宙開発 メリット デメリット 日本」と検索します

ChatGPTに聞く場合、「日本の宇宙開発によるメリットとデメリットをそれぞれ3つ教えてください」というプロンプトを使うと良いです。

そうすると宇宙開発によって日本がどのような恩恵を受けているのか、また宇宙開発に関する問題についてもある程度知ることができます。

具体例を挙げると・・・
メリット
①人工衛星の打ち上げにより、GPSが使える。GPSの存在はカーナビやスマホの地図アプリには不可欠。
②気象衛星による観測データは、天気予報の精度を飛躍的に高め、自然災害を防ぐ役割もある。
③ISS(国際宇宙ステーション)の運用による、国際協力関係の構築。

デメリット
①確実に効果があるかわからない実験にかかる巨額の開発費用。
②宇宙ゴミが増加し、そのゴミが地上に落下する危険。
③ロケットの打ち上げによる、温室効果ガス排出を含めた環境汚染など。

こうしてメリットとデメリットがわかったら、賛成か反対か立場を決めます。

このトピックの場合、日本にとって恩恵の方が大きそうなので、賛成の立場の方が書きやすいと自ずと決まってくると思います。

書く内容が決まったら、あとは日本語を英語に訳していくだけなので、 思考の無限ループ地獄からは抜け出すことができます。

あくまでも内容について学ぶのが目的なので、英語でがんばって調べる必要はありません。

書く内容が決まってから、分からない英語表現だけを調べれば、効率よく練習できます

無限ループの原因その2:思考の渋滞

自分が好きで知識のある分野であっても、意外と無限ループにはまる時があります。

頭の中で考えた賛成の立場が、実際に文字にしてみると、反対意見ばかり書いてしまい、結局まとまりのない文章になってしまう。

論の飛躍ばかりで何を言いたいのかわからない文章を書いてしまう。そんな時は思考を整理する必要があります。

対処法1:誰かとそのテーマについて話す

「宇宙開発のメリットとデメリットってなんだと思う?」と友人や家族と話すだけでも、自分以外の人の意見が聞けて、考えてもみなかった全く新しい視点をもらえる時があります。

相手が必ずしも英語のできる人でなくても構いません。 私は友人や家族に話を聞いてもらって、意見を言ってもらうことがよくあります

自分にはない視点に触れると、作文の具体例が思いつきやすくなります。

また友人や家族に自分の意見がきちんと伝わらないときは、そのトピックの内容についての理解があやふやだったり、自分に何か思い込みがあったりする場合もあります。

そういった点に気づく機会になるのも、誰かと話す利点です。

対処法2:オンライン英会話講師や言語交換パートナーに見てもらう

上記の誰かとそのテーマについて話す、と共通する部分はありますが、講師や言語交換パートナーに見てもらうのも非常に有効です。

思考の無限ループにハマってしまい、作文を納得のいく形で完成させることができなくても、とりあえずできたものを見てもらいます。

そうすると論理の飛躍や具体例の欠如に気づくことができ、良いヒントをもらえることがあります。

私はレッスンで、英語講師として生徒さんの英作文を見る機会がよくあります。

語彙が豊富で書き言葉に相応しい文体で書けるのに、何を伝えたいのかイマイチよく分からないという作文は、TOPICからずれた論の展開をしていたり、具体例のない主張であったりします。

書いた内容が読み手に伝わらない場合、必ずしも英語力の問題ではなく、こういった論理の飛躍が原因であることも実は多いです。

英検®︎対策が得意な英会話講師に見てもらえば、英検®︎の英作文に必要な構成や書き方も教えてもらえるので、特におすすめです。

まとめ

最近も英検®︎準1級対策用に、模範解答となる英作文を書いていたところ、頭の中で賛成意見と反対意見の討論が始まってしまい、思考の無限ループにはまってしまいました。

しかし、ネットやAIを活用して色々調べている内に具体的なことを学ぶことができ、それに伴い作文が形になりました。

英検®︎英作文が書けないのは、必ずしもあなたの英語力のせいではありません。

英作文がなかなか書けなくて困っている方は、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。

ちなみにですが、当【YEC – Yukey’s English Class】では英検®︎準1級ライティングの添削コースを開講しているので、よかったらチェックしてみてください♪