こんにちは、車大好き英会話講師のゆっきーです!
「英検2級まで比較的スムーズに合格できたのに、準1級になかなか受からない…」
「TOEIC700点の壁がどうしても越えられない…」
「いまの勉強法では英語が伸びる気がしない…」
そんなお悩みをお持ちの方に1冊の本をおすすめします。

英語学習塾講師であり、Xで日々ご自身の英語学習法や学習記録を発信されているとげまる(和田啓)さんの『英語の山をのぼる』です。
おすすめのポイントとその理由を解説します!
どんな本?
著者のとげまるさんが、TOEIC満点や英検1級以外にも国連英検特A級、ケンブリッジ英検C2 Proficiency など、数々の英語資格を取得されてきた経験から、ご自身の英語学習法を詳しく解説した本です。
TOEIC満点の山、英検1級の山、国連英検特A級の山など、それぞれの英語試験を山に見立て、どのような装備(参考書・問題集)を揃え、どのようなルート(学習方法)をたどり、登頂(スコア達成・合格)したのかを図表や模擬問題も取り上げながら詳しく解説されています。

各試験の詳細な分析内容や、その方法、そして分析から得た情報から、どのように各試験を攻略してきたのかがよくわかります。

各試験の合格やスコア達成を目指す英語学習者だけでなく、各試験の対策をしている英語講師にもおすすめできる本です。
英語学習のスランプに陥っている方に本書がおすすめなポイント
お手本にしたい英語試験の活用方法
英語の伸び悩みを感じている人に、ぜひ読んで欲しいエピソードはP55の「伸び悩みを打破する寄り道の勧め」です。
とげまるさんはTOEICスコアが伸び悩んだ時期に、一旦TOEICからは離れ、英検1級の勉強して力をつけてからまたTOEICに戻ってきて900点の壁を越えたそうです。
私も大いに共感できる内容でした。
英語も中級以上になってくると、どうにか自分の知っている単語や表現を使えば、たいていの場面で英語でコミュニケーションができるようになります。
それでも自分の言いたいことが、言いたい表現を使って言えるというのは全くの別問題。
私自身、英検2級に合格したあたりから、読み書き話すうえでだいぶ不自由はなくなりましたが、いつも決まった表現ばかり使っていたり、抽象度の高い話になると話のスピードも落ち、本当に伝えたいことを伝えきれていないというもどかしさを感じていました。
私の場合、英検準1級合格(2010年)から1級合格(2019年)までの時間が長く、その間に「自分の英語力は本当に伸びているのだろうか?」と不安に感じたことがありました。
そこで、英検1級の勉強は続けつつ、TOEICを受験して上達を確認しました。
英検準1級合格直後・2011年のTOEICスコアは755点、続いて2013年は855点、2014年は900点と、1級合格には届かないまでもスコアは順調に伸びていたので、安心して勉強を続けることができました。
またTOEICの勉強を通して当時の英検にはあまり必要のなかった、「速く正確に情報をつかむ力」が鍛えられ、結果的に英検1級合格に大いに役に立ちました。
一つの試験だけでなく、様々な試験や英語媒体に触れるというのは私も経験上おすすめの方法です。
単なる学習法だけではない
単なる学習法だけではなく、とげまるさん自身がどのような壁にぶつかり、どのように乗り越えてきたのか、という心構えの面も知ることができ、上手くいかないときにどうするか、自身の学習にも活かせるところがあると思います。
英語も上達が感じられているときは楽しいですし、楽しければ続けるのも簡単です。しかし、やはり人生では体調が悪くなったり、人間関係で消耗したり、勉強をがんばっているのに英語が伸び悩んだりして、思うように進まないことも必ずあります。
そういったときに、すでのその目標を達成している先人がどのような選択をし、歩みを進めてきたかを知るだけでも励みになります。
「何を」「どのくらい」やればよいのか具体的
リスニング、語彙、文法、それぞれ鍛えたい英語技能によって意識するポイントや、効果的な復習方法を詳細に記されています。
TOEIC満点の山では問題の解き方と、復習の仕方を4つのSTEPにわけて、それぞれのSTEPはどのような目的で、何を意識して取り組めばよいのかがよくわかります。
いま行っている練習が、自分の英語力のどの弱点を補い、どんな力を伸ばせるのか、それを意識するかしないかで結果が大きく変わってくるので、大変参考になります。
また、とげまるさんが実際に模試演習を行った時の1日単位、1週間単位のスケジュールも公開されていて、どのくらいの学習量でどのくらいの力がつくのかイメージがしやすいです。
さらに実際の学習に使った参考書、問題集、洋書、洋雑誌、ニュースなどの特徴とその使い方まで具体的に解説されているので、大いに参考になります。
また英検1級リスニング攻略法では、私が苦手としているPart 4のコツもあり、近々過去問を解いてみようかと思ってます。
もちろん、英語講師のとげまるさんのように、英語学習にそこまで時間をかけられない人も多いと思いますが、部分的にでも「これなら自分にもできそう!」という方法があれば、ぜひ取り入れてみて欲しいです。
言葉遊びが楽しい
“900点の稜線を越える”や”慢心による滑落”など、山登りにかけた言葉遊びが随所に盛り込まれていて面白いです。
特に “1級という断崖絶壁をのぼるため―”(P88) というくだりは、私自身も1級挑戦時にまるで崖をのぼるように感じたので、笑ってしまいました。
まとめ
本書では著者であるとげまるさんの、英語学習者は競争相手ではなく、山を一緒に登る登山仲間という意識が伝わってきます。
ご自身が辿って来た道を振り返りながら、あとに続く人々へのガイドブックになるような思いで本書を書かれた様子が伝わってきて、温かい気持ちになりました。

英語を楽しみつつ、英検準1級以上、TOEIC700点以上、またはそれよりさらに高い山を目指す人々の実践的なガイドブックになる本書。

おすすめです。


コメント